名古屋のデザフェスとも言えるクリエーターズマーケット(通称:クリマ)について、そもそもクリエーターズマーケットとは何なのか、イベントに出展するための方法と注意点をご紹介します。
実際に出展して体験したことを書いているので、これから初めて参加してみたいと思ってる作家さんにも参考になればうれしいです。
目次
クリエーターズマーケットについて
クリエーターズマーケットとは
クリエーターズマーケットとは、愛知県名古屋市のポートメッセ名古屋で開かれるアートイベントです。
「つくる人の祭典」として、自分の作ったオリジナル作品の展示・販売ができるのが特徴。
雑貨や服・アクセサリーなどのファッション関連。写真・イラストなどのアートから家具、食品まであらゆるジャンルが出展されます。
ハンドメイドイベント、アートマーケットとも呼ばれますが、フリーマーケットとは違って、いらなくなったものを売るわけじゃないですよ。
あくまでもオリジナルの作品を展示販売するためのイベントです。
似たようなイベントにデザインフェスタ、minneのアートマーケット、ハンドメイドインジャパンフェスなどが挙げられます。
出展してるクリエイターのほとんどが個人の作家さんのため、イベントでしか手に入らない一品に出会えるチャンスでもあります。
開催時期と規模
クリエーターズマーケットの開催時期は毎年2回。基本的には6月と12月の土日に行われます。
出展ブース数は約1,800、来場者数は公式の発表によると6万人ほど。
出展クリエイターは北海道から九州まで全国から集まります。
クリエーターズマーケットに出展する方法
出品できるのは完全オリジナル作品のみ
バッヂやTシャツ、iPhoneケース、イラストや写真、雑貨アクセサリーなどなんでも展示・販売できますが、クリエーターズマーケットに出品できる作品は、完全オリジナル作品限定です。
ちなみに、どこまでがオリジナルと認められるかはクリマ事務局の判断に委ねられます。
ハンドメイドはもちろん、量産品でも自身・自社の商品でオリジナル性の高いものであれば出展できます。また、手づくり・オリジナルデザイン・オリジナル製作であっても、オリジナル性が低いと事務局が判断するものは出展をお断りすることがあります。
引用元:クリマとは?
コミケのように既存の版権コンテンツを使ったグッズや同人誌などの販売はできませんが、オリジナル作品であればちゃんと審査は通るので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
申し込み開始時期をチェックする
申し込みがいつ開始されるかは常にチェックが必要です。
出展者の募集は公式サイトとTwitterで告知されます。
Twitterでは公式アカウントが情報をつぶやきますが、クリマの公式ツイッターは更新頻度がかなり少ないです。
開催時期や募集開始の情報をつぶやいてはくれるものの、定期的に何度もお知らせとしては流してくれません。
見逃すと申し込みの締め切りが過ぎてた!なんてことにもなりかねないので注意です。
出展料金
出展のジャンルとブースの大きさで出展料金は変わります。
ブースの種類は8種類。
- 一般ブース
- ミニブース
- 体験教室ブース
- ギャラリーブース
- ライブペイントブース
- ビッグブース
- フリースペース
- プロモーションブース
自分の作品を出展する場合は、基本的に一般ブースとミニブースです。2つのブースへ出展した場合の料金は以下の通り。
ブースサイズ | 土曜日 | 日曜日 | 両日 |
---|---|---|---|
ミニブース | 6,050円 | 7,260円 | 12,100円 |
一般ブース(2m×2m) | 8,470円 | 10,890円 | 18,150円 |
一般ブース(4m×2m) | 15,290円 | 20,130円 | 35,550円 |
一般ブース(6m×2m) | 22,110円 | 29,370円 | 48,950円 |
一般ブース(8m×2m) | 28,930円 | 38,610円 | 64,350円 |
一般ブース(4m×4m) | 28,930円 | 38,610円 | 64,350円 |
出展料金はブースの大きさによって変わりますが、出展料金=スペースを借りる料金と考えてください。
ドラえもんのび太の日本誕生で、石器時代にタイムスリップしたのび太が「ここからここまで僕の土地~」と地面に線を引いて自分のスペースを確保してたのと同じように、出展料はあくまでもスペースを借りるだけの料金です。
ブース設営のための机やイス、什器などは出展料に含まれていません。それらは備品扱いなので、別途レンタルの申請をする必要があります。
ブースサイズの選び方
出展する作品によってブースの選び方は変わります。
- ミニブース
- 1人〜少人数向き。アクセサリーや雑貨などの小物向き。
- 一般ブース
- 1人〜グループ出展向き。食器、家具など大きさや高さのあるもの向き。
初出展におすすめなのはミニブースです。
まずはどんなものが売れるのかわからない状態なら、いろいろな商品を販売して売れ筋商品を見つける方が良いと思います。
初めから気合を入れすぎて大きなブースで出展して、あまり売れずに大赤字…。
それではモチベーションも上がらず、もうイベントに出展するのはやめようなんてことになりかねません。
あまり気負わずお試しに小さいブースから始めてみるのがおすすめです。
クリエーターズマーケットに出展するために最低限かかる費用
いちばん小さいミニブースに、最低限必要なレンタル品を揃えて出展した場合の費用を紹介します。
■ミニブースで1日出展(土曜日)
Sサイズブース:6,050円
机:1,380円
イス:500円
ーーーーーーーーーーーーーー
合計:7,930円
■ミニブースで1日出展(日曜日)
Sサイズブース:7,260円
机:1,380円
イス:500円
ーーーーーーーーーーーーーー
合計:9,140円
■ミニブースで両日出展
Sサイズブース:12,100円
机:2,100円
イス:800円
ーーーーーーーーーーーーーー
合計:15,000円
2号館と3号館の違い
クリエーターズマーケットはポートメッセ名古屋の2号館と3号館で開催されます。
それぞれの会場にはいくつか違いがあります。
会場の広さが違う
2号館の方が広いので、まず2号館を見てから3号館に来るというお客さんが多いかもしれません。
ひととおり歩き回ってから移動するので、3号館に来るときには疲れてモチベーションが下がってるお客さんもいます。
そういう意味では3号館での出展は少し不利かも。
出品する商品によって会場が割り振られるので、自分で2号館・3号館を選ぶことはできません。
どちらに割り振られるのかは、運に任せましょう。
出展してる商品とブースの作りが違う
2号館の方が広いですが、それと比例して2号館の作品はサイズが大きいものが多いです。
テーブルやイスなどの家具や、いくつものブースをつなげた大規模な出展などが目立ちます。
ブースの作りにも差があります。
3号館はアクセサリーやイラスト、雑貨など比較的小物を取り扱ってるブースが多いため、背の高いブース出展は少ないです。
2号館は取り扱ってる商品のサイズが大きいため、背の高いブースが目立ちます。
視界を遮られ会場を見渡すことができないため、遠くから目立つためにはブースよりもさらに高い位置でアピールしないといけません。
サバンナのような熾烈な生存競争が2号館では繰り広げられています。
クリエーターズマーケット出展の注意点
クリマに出展するときに気を付けておいた方がいいことをご紹介します。
クリマの会場はうす暗い
デザフェスの会場である東京ビッグサイトと比較してですが、クリマの会場であるポートメッセ名古屋はうす暗いです。会場の中で小説を読むには少し暗いと感じると思います。
天井のライトはすべて点いてるのになんとなく暗いと感じるので、くっきり明るくは無理なようです。
会場内ではデスクライトを使ってブースを照らしてる人が結構いたので、常連さんは対策してるようですね。
アクセサリーの販売をしてる人は会場が暗いとキレイに見えないので不利になると思います。
デスクライトやスタンドライトなど、明かりの用意はした方がよさそうです。
会場の明るさが売り上げにも影響します。詳しくは、デザフェスで売れるためのクリエイター勉強会をご覧ください。
クリマの会場は寒い
ブースの位置にもよりますが、12月開催時の会場内はかなり寒いです。
会場の外ではキャンピングカーがフードを販売してますが、会場とフードエリアとのシャッターをずっと開けっ放しにしてるので冷たい風が入ってきます。
防寒のため厚着が基本ですが、カイロなども持って行った方が安心です。
まとめ
クリエーターズマーケット出展ガイドとして出展方法や注意点をご紹介しました。
最後にそれぞれの項目をまとめます。
クリマに出展するなら
- 出展申し込み情報を逃さずチェック
- 初めての出展ならいちばん小さいブースで試してみるのがおすすめ
- 会場がうす暗いので明かりの確保は各自で
- 12月の出展は寒い。防寒対策を忘れずに
以上、名古屋のデザフェス?クリエーターズマーケット出展ガイドでした。
スライスピッグはブタがモチーフのメモスタンド。
断面にはお肉がプリントされているので、メモをはさむときや外すときに思わずニヤッとしちゃいます。
手のひらサイズの大きさだからパソコンと一緒にデスクに置いておけば、ちょっとしたメモをはさんでおくことができます。
ブタ雑貨が好きな人も、そうでない人もぜひ一家に一匹可愛がってあげてください。