これまでデザフェスに5回ほど出展しましたが、一度も赤字を出したことがありません。出展料やレンタルの備品代を含めても黒字です。
もちろん手に取ってくれたお客さんのおかげですが、トンソクデザインなりにデザフェスで赤字を出さないためのお店作りを心掛けてきました。
すべての人に当てはまることじゃないかもしれないけど、少しでもヒントにつながればうれしいです。
トンソクデザインのデザフェスvol.47出展情報はページの最後で。
デザフェスで赤字にならないためのポイント
- ポストカードを売らない
- 商品の種類を絞る
ひとつずつ説明します。
赤字を出さないためのポイント1.ポストカードを売らない
まず、ポストカードを売らないについて。
おかしいと思いましたか?デザフェスに出展している人のほとんどがポストカード売ってるじゃん!て。
もちろんポストカードを売るのがダメだとは思いません。
でも考えてみると、ポストカードってどんなに高くても300円が限度だと思いませんか?
ものすごく絵の上手い人が300円ぐらいに設定していることもあるけど、だいたいの人は100円~200円がほとんど。
手ごろな価格の商品は、お客さんの”欲しい気持ち”を満足させてしまう
もっと詳しく説明します。
これまでの経験を思い出すと、商品を買ってくれるお客さんのうち、その場で決めてくれるのはせいぜい10%ぐらい。
あとの30%が少し考えてから購入。残りの60%は買うまでにすごく時間をかけたり、一度ブースを離れてから戻ってきてくれるお客さん。
たとえば、トンソクデザインが出展しているブタのメモスタンドを例にします。
購入を迷ってるお客さんは、こんなことを考えています。
本当に必要なものか、ムダ遣いにならないか、買ったあと本当に使うのか、他のブースにもっといい商品があるんじゃないか…など。
そんなふうに迷ってるお客さんの前に、100円で買えるポストカードが売ってたらどう思うでしょうか?
「100円ならお財布にもやさしいし、たいしてムダ遣いにもならないな。とりあえずポストカードを買っておくか」と考えます。
そうすると、”迷う”という心理的ストレスから解放されることで、”欲しい気持ち”が満たされてしまいます。
一度満足してしまったお客さんが、ポストカードよりも高い商品に手を伸ばすことはほとんどありません。
結果的に売上額が下がってしまい、儲けが減ることに。
ポストカードを作るときは、よっぽど絵に自信がある人はしっかりと値段をつける。
それ以外の人は、2個買ってくれたらおまけとして配るなど、ポストカードは販促ツールと割り切ってしまいましょう。
それが結果的に全体の売上額を増やします。
赤字を出さないためのポイント2.商品の種類をしぼる
初めての出展者がやりがちだけど、とにかくいろんな種類の商品をブースに並べてることが多いです。
どんなものが売れるかわからないから、保険のためにいろいろ持って行きたい。その気持ちもわかります。
でもそれはオススメできません。
特徴のないお店はスルーされる
アクセサリーを出品する場合を例に、もう少し詳しく説明します。
2つのお店を比べてみてください。
Aのお店:キラキラ素材のピアス、花をモチーフにしたヘアゴム、レゴブロックのようなポップな飾りがついた指輪、男性にもウケるドクロのかたちのネックレスを売ってるブース
Bのお店:猫をモチーフにしたアクセサリーだけを売ってるブース
AとBのお店どっちが特徴的ですか?答えはもちろんBのお店。
デザフェスはとにかく出展ブースが多いので、ひとつひとつ丁寧に見てくれるお客さんはいません。
基本的にお客さんは左右のブースを流し見しつつ、気になった商品がありそうだなと思ったら足を止めて、よく見ようとします。
つまり、いろんな商品が並んでるけど、コレと言った特徴がないお店はスルーされてしまいます。
商品の種類をしぼるのは確かに怖いけど、見てもらえなければスタートラインにすら立てません。
チラッと見ただけで何が売ってるかわかる商品設定とブース作りが、結果的に売上額のアップにつながります。
トンソクデザインは過去5回のデザフェスで、ブタのメモスタンドをメインに出展しました。
ブタのメモスタンドにはノーマル・黒豚・とんかつの3種類あるけど、大きなくくりではたった1種類の商品です。
これが結果的にブースの特徴になって、いろんな人が足を止めてくれて購入につながりました。
何が売っているかをアピールするためのブースの作り方は、「デザフェスの売上げを変えるブースレイアウト」でも書いてるので参考にしてみてください。
まとめ
最後におさらいです。
ポストカードは売らない。
手頃な商品に満足してしまい、本当に買って欲しい商品が売れないから。
商品の種類をしぼる。
特徴のない店はスルーされてしまう。
なにが売ってるかをわからせるための商品ラインナップと、ブース作りが必要。
デザフェスに出しても売れない。そんなふうに諦めてしまう前に、一度これらのポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。
以上、デザフェスで赤字にならない!今すぐできるたった2つのポイントでした。
▼トンソクデザインの出展情報
※5月のvol.47では「G-310」で出展しました。
デザインフェスタvol.47出展します!
【出展名】トンソクデザイン
【ブースNo.】G-310
【出展日】両日手のひらサイズのブタ雑貨「SLICE PIG-スライズピッグ-」と、前回売り切れてしまったサコッシュをたっぷり持っていきます。遊びに来てね😀
#デザフェス
#デザフェスRT祭
@designfesta pic.twitter.com/GM662IHVpu— トンソクデザイン 5月デザフェス (@tonsoku5) 2018年4月29日
スライスピッグはブタがモチーフのメモスタンド。
断面にはお肉がプリントされているので、メモをはさむときや外すときに思わずニヤッとしちゃいます。
手のひらサイズの大きさだからパソコンと一緒にデスクに置いておけば、ちょっとしたメモをはさんでおくことができます。
ブタ雑貨が好きな人も、そうでない人もぜひ一家に一匹可愛がってあげてください。