ロゴデザインの考え方を理解していないと、何から手を付けたらいいのかわからず先に進めません。新人デザイナーでも、趣味で作ってみたい人でもそれは同じです。
この記事では、これまでの経験をもとにしたロゴデザインの考え方を紹介しています。キーワードは「コンセプト決め」と「ターゲット決め」。
この2つのポイントを知ることで、初心者でもロゴを作り上げることができます。
ブランドの印象を正しく伝えるためにロゴをデザインする
そもそもロゴとは、企業やブランドの「イメージ」や「方向性」をビジュアルデザインで表現したものです。
こむずかしい文章で説明するよりも、ロゴを見てサービスの好き嫌いが決まることもあります。ロゴはサービスの顔とも言えるほど重要なもの。
若い女性向けのサービスなら、ピンクを基調とした丸みを帯びたデザイン。ハード系ロックバンドのロゴならとんがった雷っぽいデザイン、などでしょうか。(思い切りステレオタイプな例ですが)
ロゴには印象を左右する力があるので、サービスの方向性をターゲットに正しく伝えるためのデザインが必要です。
ロゴデザインに必要な2つの考え方
ロゴデザインのポイントは以下の2つです。
- コンセプトを決める
- ターゲットを決める
1.コンセプトを決める
コンセプトを決めることは、ブランドに対してどんなイメージを持たせたいかを決めることにつながります。
みんなが知ってる大人気ゲーム機「Wii」を例にコンセプトの具体例を紹介します。
Wiiのコンセプトは「お母さんに嫌われないゲーム機」
子どもに悪影響を与える(とされている)ゲーム機を、どうやったら買ってもらえるか、リビングに置いてもらえるかを命題として掲げました。
”お母さんに嫌われない”にはいろんな意味が込められています。
- 値段が高すぎない
- リビングに置いてあっても邪魔にならない
- 操作がかんたん
など。
値段を抑えるためにはこの機能を削ろう。リビングで邪魔にならないためには、小型化しないといけない。操作をかんたんにするためには、コントローラーの形を考え直さないといけない。
こんなふうに、コンセプトを決めることで製品のカタチにまで影響します。
ロゴのコンセプトを決めるのもこれと全く同じです。
コンセプトを決めればロゴの方向性、カタチも決まります。
他にも、デザインの方向性がブレないというメリットがあります。
デザインの途中段階では、いろんなパターンをラフスケッチしてみたり、パソコン上でいじってみたり試行錯誤するのがお決まり。
AとBのデザインにするか迷うときも、コンセプトに沿った方はどちらかを考えれば最適なデザインを選べます。
コンセプトを決めること自体に時間がかかりますが、しっかりと定まれば最終的なアウトプットはクオリティの高いモノができあがります。
コンセプト決めに正解はないので、ブランドの方向性と表現したいことをうまく組み合わせられるものを設定しましょう。
ターゲットを決める
コンセプトが決まったら、次はターゲットを決めます。
ブランドの方向性をどんな人に届けるかによってデザインも変わります。
ターゲットを決めるポイントは無数にあるため、まずは考えておくべき代表的なものを挙げておきます。
・年齢
-文字の大きさ(小さすぎる文字は、年齢が高くなるほど視認しにくくなります)
-漢字を使うか(若年層には読めない漢字があります)
-色(一般的に若いほど明度が高い色を好み、年齢が上がるほど明度の低い色を好みます)
・性別
-色(一般的に女性はピンク系統を好み、男性は青系統を好みます)
・嗜好性
-かわいいものが好き
-かっこいいものが好き
20代の女性向けで丸みを帯びたピンクのかわいらしいロゴなど、はじめは代表的な傾向にあわせてデザインしてOKです。
ロゴデザインに慣れてきたら、自分なりのアレンジを加えることでデザインの幅が広がり、世の中にないロゴが出来上がります。
まとめ
ロゴデザインの考え方について大事な2つのポイントを紹介しました。
最後におさらいです。
ブランドの印象を正しく伝えるためにロゴをデザインすること。そのためには「コンセプト決め」「ターゲット決め」がロゴの方向性とカタチを導いてくれます。
基礎の考え方がわかったら、次は実際に作ってみましょう。まずはラフからで大丈夫です。
実際にロゴを作るときのフローは、「オリジナルロゴの作り方を6つのステップで解説!」をご覧ください。
以上、ロゴデザインの考え方を読んで盗む!初心者向けノウハウでした。