【カッティングマシン】シルエットカメオを使ってイラレデータをカットする方法

【カッティングマシン】シルエットカメオを使ってイラレデータをカットする方法
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小型カッティングマシンsilhouette CAMEO(シルエットカメオ)を使って、A4用紙に印刷されたイラレデータをカットする方法を紹介します。

あらかじめ自分の好きなデザインを印刷してセットすれば、ミスなく正確にカットしてくれます。オリジナルのペーパークラフトやシールも作れるオススメの方法です。

目次

この記事の動作条件

・シルエットカメオ2
・iMac macOS High Sierra

トンソクデザインが制作してるオリジナルグッズ「SLICE PIG-スライスピッグ-」のパッケージに封入する台座をカットします。


カッティングマシンでカットした台座

シルエットカメオでイラレデータをカットするときに事前に準備するもの

  1. トンボデータ
  2. シルエットスタジオ

1.トンボデータ
シルエットカメオには自動でトンボを読み取る機能があります。
カットしたいイラストと一緒に特殊な記号を印刷することで、カメオがデータの位置を認識してくれるというもの。

特殊な記号と言っても見た目はすごくシンプル。左上に黒の四角形、右上と左下にL字のマークだけ。

プリントアウトしたトンボデータ

見た目はシンプルだけど、記号同士の高さがズレてるとエラーが出てしまいます。
いつも使ってるトンボのaiデータを置いておくので、ダウンロードして使ってみてください。

シルエットスタジオ用トンボデータ(1.2MB)

2.シルエットスタジオ
シルエットカメオを動かすためのソフトです。トンボの読み取り設定や、カットの強弱を調整します。

買ったときについてる付属のCDでインストールするか、ネットからダウンロードします。
シルエットスタジオのダウンロード

シルエットカメオでイラレデータをカットするための手順

トンボデータとソフトの準備ができたら、いよいよカットします。順番通りに進めてみてください。

  1. イラレでカットしたいイラストを印刷する
  2. カット用のデータを作る
  3. カット用のデータに変換する
  4. シルエットスタジオでトンボの読み取りとカットの設定
  5. シルエットカメオにシートをセットしてスタート

1.イラレでカットしたいイラストを印刷する

まずはイラレ上にトンボをセットして、トンボ内に収まるようにイラストを配置します。


イラレ上でトンボデータの内側にイラストを配置する

セットできたら、データを印刷してください。

2.カット用のラインデータを作る

次に、イラストの上にレイヤーをひとつ作ってイラストをカットする線を作ります。


カットするラインを作る

線の色は黒に設定して、丸くカットしたければ丸のラインを。シルエットに沿ってカットしたければシルエットに沿ったラインを。
このライン通りにシルエットカメオがカットしてくれます。

3.カット用のデータに変換する

カット用のデータができたら、イラレデータを「dxf」という形式で書き出します。

dxfファイルの変換は、レイヤーの統合が必要

dxfファイル内はレイヤーをひとつだけにしないといけません。使わないレイヤーを非表示にするだけだとNG。

シルエットカメオで読み取るときには、トンボデータとカットデータが必要です。ふたつのレイヤーを統合して、イラストデータは削除しないといけません。
失敗しても後で戻せるように、バックアップを取ってから削除・統合してください。


レイヤーの統合

レイヤー統合ができたら、「ファイル」>「書き出し」>「書き出し形式」へ進みます。


ファイルの種類で「AutoCAD Interchange File(*.DXF)」を選択、ファイル名をつけて「書き出し」をクリック。


AutoCADバージョンは「2010/2011/2012」を選択。



他の設定は画像のとおり。dxf形式で書き出します。

4.シルエットカメオにシートをセット

付属の台紙にカットしたい紙を貼りつけます。左上を基準にしてなるべく線に沿ってまっすぐに。自動でトンボを読み取ってくれるのでちょっとのズレは大丈夫ですが、念のため。


カメオでカットの準備

右側のパネルで「台紙あり」を押すと台紙を引き込んでくれます。

5.シルエットスタジオでトンボの読み取りとカットの設定

dxfデータをシルエットスタジオで読み込みます。

シート設定で「CAMEO シート1」を選択。


トンボパターンでタイプ1を選択

トンボを設定するラインが表示されます。


右側の「」の数値を変えて印刷用のトンボと位置をピッタリ合わせます。



合わせ終わった印刷用のトンボデータは選択ツールでオブジェクトを選んだら削除してしまいましょう。
これが残ったままだと、トンボもカットの対象になってしまうので余計な時間がかかります。

最後にカットの強さを調整します。

設定例
いつも使ってるのはEPSONのフォトマット紙、厚さ0.23mmです。


EPSONフォトマット紙

これぐらいの厚さだと、速度「1」、刃の量を「12」を2回程度やればカットできます。
新しい刃だと切れ味もいいので、刃の量を少なくしてもカットできるかも。そこらへんは何度か試して感覚をつかんでください。

あとは画像を参考にカット設定をしてください。


シルエットカメオのカット設定

カットモードスタンダード
選んだ状態のカットスタイル線をカット
メディアタイプ厚紙
ラチェットブレード5
速度1
厚み12

あとはPCで「シルエットカメオに送信」ボタンを押せば機械が動き出してカットスタート。お任せしておけば完了まで全部自動でやってくれます。
カットするときは「ウィーン、ガガガ…」と大きめの機械音がするので、夜中に窓を開けたままの作業は近所迷惑かも。

カットが完了したらシートからはがして完成です。

シルエットカメオの刃を長持ちさせる方法

カット用の刃は消耗品です。だんだん切れ味は落ちていきますが、少しでも長持ちさせるためのポイントがあります。

ポイントは「ゆっくり、2回に分けて」

カットする速度は速いほど刃が痛みます。一番遅い「1」に設定。
カットする強さは強いほど刃が痛みます。2回に分けて切れる強さに設定。
これで刃が長持ちします。

ちなみに、カメオにはダブルカット機能があります。
ダブルカットにチェックを入れてスタートすると、1回目のカットが終わったら、全く同じカットを2回繰り返してくれます。
いちいちスタートボタンを押さなくてもいいので楽だけど、なぜかたまにエラーが出てしまいます。

必ず2回目のカットで別の位置を切ってしまうので使い物にならなくなってしまうんです。
テストしてみて、うまくいくようならダブルカット設定をオススメします。

シルエットカメオにエラーが出てカットできないときの対処法

トンボが読み込めないとき_1
トンボの自動読み取り機能は、紙に印刷されたトンボマークにレーザーを当てて認識しているようです。太陽の直射日光や明るすぎるライトの下だと、レーザーがかき消されてしまうためトンボを読み取れなくてエラーが出ます。
カバーをかけて日陰を作ってあげればOKです。

トンボが読み込めないとき_2
ちょっとしたズレでトンボの位置を読み取れないことがたまーにあります。
そんなときは「オブジェクトを取り出す」ボタンで台紙をカメオから取り出し、もう一度セットします。これでだいたいはうまくいくはずです。

まとめ

シルエットカメオでイラレデータをカットする方法をご紹介しました。
一度やり方を覚えてしまえば、手順はすごく簡単です。
手作業では時間がかかったり難しかったりするカットは、シルエットカメオにお任せしてみてはいかがでしょうか。

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