エポキシレジンでピンク色を作る方法を備忘録もかねて記録しておきます。
2液性のエポキシレジンの着色方法は大きく分けるとこの2つの方法があります。
- 完成後にエアブラシで塗装する
- 成型前にレジン液に塗料を混ぜる
どちらにもメリットデメリットありますが、今回は「成型前にレジン液に塗料を混ぜる」着色方法がうまくいったので、写真を交えて紹介します。
塗料は100均のダイソーで揃えたので、失敗してもお財布にやさしいです。
レジン専用の塗料を使わなくてもきれいに色が出るので便利です。ぜひ試してみてください。
エポキシレジンを100均の材料で着色する
まずは先に完成イメージです。きれいに色がついていますね。
ピンクを作るためにインクジェットプリンター用の詰め替えインクを100均のダイソーで購入しました。カラーは赤と黄色です。
着色の手順
使っているのはWAVEレジンの白。
レジンは湿気に弱いので、何度も缶を開けなくてもいいようにドレッシングボトルにA液とB液をそれぞれ入れます。
ボトルに注ぎ終わったらすぐにふたを閉めて、WAVEの缶は湿気の少ない場所で保管しましょう。
ボトルも湿気が入りやすいので、なるべくその日のうちに使い切れる程度の量を移しましょう。
ボトルに移したA液に詰め替えインクを直接入れて混ぜ合わせます。
インクは液体なので扱いやすく、少量でも濃く色が付くので、グラム単位ではなく1滴、2滴と数えて入れていきます。
今回は、レジン100gに対して赤:8滴、黄色:5滴を加えて混ぜました。
計りにプラスチック製のコップを乗せて、A液とB液を同じ量ずつ加えます。
コップの中で手早く混ぜて、シリコンに注ぎます。
濃いピンクだったレジン液が固まってくると…
おっ!
おー!うすいピンク色ができました。
型から外すとちゃんとブタちゃんのピンク色になっています。
レジンに直接塗料を混ぜる最大のメリットは発色の良さです。
白いレジンに塗料を塗ってもピンクにはできますが、なんとなく「塗った感」がぬぐえません。
でもこの方法だと内部から色が出ているので透明感がある仕上がりです。
入れるインクの量を減らせばもっと薄いピンクになります。
黄色の比率を増やせば肌色にもなるので、フィギュアの複製にも使えそう。
レジンに塗料を入れるときの注意点
型取り用のシリコンにホコリが付着したままレジンを流してしまうと、作品の内部にホコリが入って取れなくなってしまいます。
上から塗料を塗って隠すことができないので、レジンを流す前に筆などで取り除きましょう。
また、レジンに着色料を混ぜすぎると硬化不良を起こします。ブクブクに泡立って使い物にならならないので注意しましょう。
どれだけ混ぜたら硬化不良を起こすかは経験しないとつかみにくいので、何度もチャレンジして適量を見つけてみてください。
着色方法ごとのメリットデメリット
「完成後にエアブラシで塗装する」「成型前にレジン液に塗料を混ぜる」どちらもメリットデメリットがあるので、参考程度に読んでみてください。
完成後にエアブラシで塗装する
メリット
塗料の色がそのまま作品の色になるので調色が楽。
デメリット
レジンは塗料の食いつきが悪くて、ただ塗っただけでは指でこすっただけで色がはがれてしまうことも。
あらかじめサーフェイサーで目止め処理をしないといけない。
成型前にレジン液に塗料を混ぜる
メリット
レジンそのものに色がつくので後から塗装する手間が必要ない。レジン素材自体の白を活かせるので色合いが良く、こすっても色落ちしない。
デメリット
白色レジンやアイボリーレジンなど、レジンそのものの硬化後の色を考えて調色しないといけない。
まとめ
100均の材料を使ってレジンを着色する方法をご紹介しました。
エポキシレジンとの相性も良く、とてもきれいに発色するのでぜひ試してみてください。