アントマンのあらすじ
科学者のハンク・ピムは、物体を縮小するテクノロジーを使って、戦火の中秘密裏に活躍していた。
敵に見つからず、圧縮された力で敵をなぎ倒す姿はまさに小さな巨人。
その技術を悪用されないよう、終戦後は研究をひた隠しにしてきた。
ときは移って現代。
主人公スコット・ラングは刑務所に入っていた。
出所しても元嫁からは娘に近づくなと言われ、仕事も犯罪歴を理由にクビにされる。
何もかもうまくいかないスコットは、かつての仲間と再び悪事を働く計画を立て、ある富豪の家の地下室へトラップをかいくぐり潜入する。
そこで見つけたのは奇妙なスーツだった。
試しに着てみたスコットの体はどんどん小さくなり、バスルームの水に流され、雑踏に踏み潰されそうになってしまう。
そのスーツこそハンク博士が開発した縮小テクノロジーの結晶だった。
かつて博士の弟子だったダレン・クロスの陰謀を阻止して欲しいと依頼されるスコット。
ダレン・クロスは自ら縮小技術にたどり着き、それを軍事利用しようと企てているという。
博士はスコットの潜入能力を見込んで、わざとスーツを盗ませたのだった。
「アントマン」としてのスコットの戦いが始まる。
ストーリーを50文字でまとめると
物体縮小テクノロジーを悪用して軍事利用を計画する組織に、マーベル史上最小のヒーローが立ち向かう。
アントマンの感想
総合評価:
少しコメディ感のあるテンポのいいストーリー構成でそこそこ楽しめました。
印象に残ったシーン
昆虫たちが見ている世界を味わえる
アントマンが小さくなると、体長わずか1.5㎝。当然アントマンが見ている世界は何もかもが巨大です。
初めて小さくなったとき、バスタブの水に流されそうになりながらも必死にもがく姿を見ると、虫ってこんな目線なんだろうなとしみじみ。
ディズニーランドにあったミクロアドベンチャーのように、普段目にしてるモノや風景が違って見える映像体験はこの映画ならでは。
だからこそ映画館の大画面だったらもっと迫力があっただろうなー。残念。
誰も到達したことのない原子の底へ
アントマンが制御装置を外して、アリレベルからもっと小さくなるラストシーン。
ハウスダスト、ウイルス、原子レベルとどんどん小さくなっていき、最後は人間では観測できない世界へ。
顕微鏡でしか見れないような物体がフラッシュバックのように次々と現れて、宇宙空間のような光のうねり。
プラネタリウムのようにきらびやかで映像表現として綺麗でした。
残念だったところ
いわゆるマーベルらしいヒーロー感はあまり感じられないところ。
スーツの見た目からもわかるように、ヒーローと言うよりも仮面ライダーや戦隊ものっぽい。
(ライダーも戦隊もヒーローと言えばヒーローなんだけど、マーベルのヒーローとはちょっと違う)
スーパーパワーも特にありません。
小さくなったことで力が凝縮されて、弾丸並みの破壊力があるぐらい。
縮小と拡大を使い分けながら闘うシーンはアントマンの特性を活かした見せ場なので、そこが楽しめれば好きになれるかも。
アントマンの興行収入
日本:12億1000万円
世界:約520億円
マーベルシネマティックユニバースシリーズの日本興行収入順だと20作品中9位(2018年9月現在)
まずまずといったところ。
ちなみに世界ランキングだと16位です。
アントマンのトリビア
監督はペイトン・リード。他の監督作品には「チアーズ!」「イエスマン “YES”は人生のパスワード」などがあります。
チアーズ!と言えば、初代スパイダーマンのヒロイン「MJ」を演じたキルスティンダンストが出演しています。
スパイダーマン出演時、容姿についていろいろ言われることの多かったキルスティンですが、チアーズ!のときは普通に可愛いです!
チアーズ!からスパイダーマンまでの3年間に何が彼女を変えてしまったかはわかりませんが、チェックしてみると面白いかも。
まとめ
拡大縮小を使い分けて闘うシーンはこれまでにはないマーベルヒーロー。
アントマン自身には派手にドンパチできる能力はないので少し物足りなさはありますが、ミクロの世界を味わえる映像表現は圧巻です。
Amazonでもオンラインレンタルができるので、チェックしてみてください。