Googleが提唱する「良質なサイトを作るためのアドバイス」を、実例や自分なりの解釈を交えてご紹介します。
25項目からなる細かい指標ですが、ざっくりとした説明に対する詳細と気を付けるべき項目のチェックリストを用意しました。
Googleが提唱する「良質なサイトを作るためのアドバイス」を解釈する
これからご紹介する項目はすべて良質なサイトを作るためのアドバイスに記載されています。
・あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
・記事に書かれている内容が正しいものと言い切れるか
・データや根拠をしっかりと参照できているか
・この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
Googleが大事にしている考え「E-A-T」。
専門性:Expertise(エキスパート)
権威性:Authoritativeness(オーソリティ)
信頼性:Trustworthiness(トラスト)
当然その分野の専門家が書いた記事には、専門性と信頼性が存在する。
・サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
Googleは重複コンテンツを嫌う。似通った内容のコンテンツで水増ししてもユーザーにとってなんのメリットもない。
・あなたはこのサイトにクレジットカード情報を安心して提供できるか?
サイトに対する信頼性が担保できていないとユーザーは行動を起こさない。HTTPS対応ができているか、サイトデザインや構成は安心できるものか。
・この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
スペルや文法の間違いが放置されているということは、確認がおろそかになっているということ。
そのミスを放置しているということは、記載されている内容に対する信頼性を損なうことにつながる。
・このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
Google が掲げる 10 の事実にて、「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」を掲げている。
どんな機能や新しい技術を開発しても、それがユーザーのため(利益)になっているかを重視します。
知りたいことが知れるか?疑問が解決できるか?探していた商品が購入できるか?
コンテンツに触れたユーザーにとって、利益を提供できるかを最重要に考えるべき。
・この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
他人が書いた記事を真似しただけのコピーコンテンツがはびこるのは、Googleが嫌う重複コンテンツが横行することにもつながる。
・世の中にないオリジナルなものか
・それを裏付けるような研究や情報がコンテンツ内に含まれているか
・同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
他サイト以上にユーザーにメリットを与えられるのか。
・独自の情報を提供できるか
・悩みを解決できるのか
・コンテンツはきちんと品質管理されているか?
・事実と異なる情報が野放しになっていないか
・専門家が内容の事実確認をしているか
・この記事は物事の両面をとらえているか?
メリットばかり訴求する通販番組をイマイチ信用しきれないのと同じように、良い面ばかり・悪い面ばかりを伝えても信頼性は低いままだ。
・良い面・悪い面を伝えられているか
・多くの人の意見を取り入れられているか
・このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
権威ある人・会社・機関は物事の信憑性を裏付ける要素になる。権威性は信頼性につながり、結果的にユーザー行動を促す。
・次のような理由で個々のページやサイトに対してしっかりと手がかけられていない状態ではないか?
ーコンテンツが外注などにより量産されている
ー多くのサイトにコンテンツが分散されている
記事の量産のためだけに外部ライターを使ってコンテンツを積み上げても効果は薄い。ユーザーにとってメリットを提供できるかを第一優先で考え、それをひとつのサイトに集約して提供すること。
・記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
「この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?」と同じく、しっかりと内容の精査が行われているか、結果的にユーザーに不利益を与えるコンテンツになっていないか。
・健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
健康・医療や経済的安定など、人生に関わる情報について「YMYL(Your Money or Your Life)」として、より専門性・権威性・信頼性を重要なシグナルとしています。
通販や送金など金融取引に関するページ
税金やローンについての情報ページ
離婚や親権など法的な情報を提供しているページ
などはYMYLとして定義されています。
参考:YMYL(Your Money or Your Life)とは | SEO用語集:意味/解説/SEO効果など [SEO HACKS]
・サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
サイト名の認知度があるだけでは、イコール信頼性があるとは言い切れません。悪い意味で有名なサイトや会社もいっぱいありますね。
信頼してもらえるサイトやページは一朝一夕で構築できるものではありません。役立つコンテンツを積み上げて、信頼性を確立していくこと。
・記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
インターネットで情報を探している人は、インターネットの情報に対して「読みたい」というモチベーションが低いといわれています。
お金を出して購入する本や新聞と違い、タダで手に入る情報をしっかりと読み取ろうとするユーザーは少ないことが容易に想像できます。
ちょっとでも自分に関係がなさそうと思ったら、すぐにページを離れてしまいます。
このページにはどんな情報が書かれているのか、全体像がわかることがユーザーをとらえるテクニックでもあります。
・記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
既定の事実のみを伝えるだけではユーザーは満足しません。知りえなかったプラスアルファの情報や、事実を裏付けるような分析を提供することで、ユーザーの満足度を高めます。
・ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
「知りえなかった情報に出会えた」「興味深い情報を含んでいる」ことが、人におすすめしたい動機になります。それは満足度の高い記事であることとイコールです。
・記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
自分の利益を優先し、コンテンツを邪魔するほどの広告を掲載することはユーザーの不利益に他なりません。
画面全体に広告を表示させ、”スキップする”を押さないとメインコンテンツが読めないような「インタースティシャル広告」は順位を下げるアルゴリズムがすでに採用されています。
・記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
有料コンテンツと同程度の情報量や信憑性を備えることは難しいですが、それを意識したコンテンツ作りは、結果的に「E-A-T」を満たします。
・記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
「記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?」と正反対のコンテンツになっていないかのチェック。
・ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
スペルミスはないか、情報の事実を裏付けるような情報の有無など、高いクオリティを目指すためのコンテンツ作りをしているか。
・このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?
すでに一般的に知りえるような驚きのないコンテンツ、内容の薄いコンテンツはユーザーの「がっかり」を招きます。ユーザーの満足につながらないページが高い評価をされることはありません。
まとめ
Googleが提唱している良質なサイトを作るためのアドバイスについて、実例と自分なりの解釈を書き加えてご紹介しました。
細かい点もありますが、ユーザーにとって利益になるべき情報を提供できることを忘れずに記事を作りたいですね。