先日とある会社の技術者さんとお話したときに聞いた「グーグルは、膨大過ぎるサイトの情報を追いきれなくなってきているのかもしれない」という仮説についてメモしておきます。
クロールのリソースを削減してあげることで、もしかしたら検索順位が上がるかもしれません。
サイトの更新数が少ない方が早く上位表示される
とある会社の技術者さんの話によると、月に10本記事をアップしているサイトAよりも、月に4本しか記事をアップしていないサイトBの方がページの検索順位が上がるのが早かったようです。
これは数サイトだけの比較例ではなくて、多くのサイトでこの傾向が見られるとのこと。
追加・更新される記事が多すぎるとクローリングが追い付かないので、アップ本数が少ないサイトBの方が早く評価されたのかも、というのが仮説です。
ですが、この考えは間違っていないと思います。
グーグルが進めている大きなWeb上の仕様変更と言えば、モバイルファーストインデックス(MFI)と、常時SSL化の推奨。
どちらもグーグルのクローリングリソースを削減することにつながっているからです。
MFIで推奨するレスポンシブWebデザインでクロールリソースの節約
日本時間の3月27日未明、ついにグーグルがモバイルファーストインデックス(MFI)の本格導入を発表しました。
これまではPC向けのページを基にして検索順位が決まっていましたが、これからはモバイルページを基にして検索順位が決まります。
ちなみに、MFIにあたってグーグルが推奨しているのはレスポンシブWebデザイン(以下:レスポンシブデザイン)。
レスポンシブデザインなら、ひとつのHTMLソースを各デバイスに出し分けているので、Googlebot がサイトをクロールするために必要なリソースを節約できます。
更新の手間が減るなどユーザー側にもメリットがありますが、グーグルがレスポンシブデザインを推奨している一番の理由は、リソースの節約ではないかと推測されます。
常時SSL化でクロールリソースの節約
2018年3月現在では、個人情報の入力画面などをSSL化していないと警告が出る仕様になっていますが、近い将来すべてのページで常時SSL化できていないと警告が表示されることが予想されます。
技術的な詳しい話はわかりませんが、httpとhttpsが混在している場合、Googlebotはどちらもクロールする必要があるようです。
安全なWebブラウジングのためにSSL化を推奨していることは大前提ですが、こちらもクロールリソースの節約向けた推奨も大きいのではないでしょうか。
まとめ:検索順位を上げるためのコンテンツ追加方法
これまでの仮説が正しいとするなら、常時SSL対応したレスポンシブデザインのサイトで、月の記事コンテンツの追加は4本に抑えるのがいちばん効率のいいやり方です。
ただし、記事コンテンツの追加数を抑えることのメリットは、評価が早くなることだけです。長いスパンで見れば、更新数が多いサイトだとしても評価が追いつき、検索上位に表示されると思います。
あくまでもライバルより一時的に上に立てるだけの可能性が高いので、ユーザーにとって有益になる情報を適切に届けることを忘れてはいけません。
それがグーグルの企業理念であり、究極のSEOだからです。
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